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たなか歯科医院ブログ

近年お子様に増えている「口腔機能発達不全症」とは?
2024-12-20
たなか歯科医院の田中です。

最近、歯科の業界では、口腔機能発達不全症が話題になっています。
お子様たちの虫歯が近年は激減し、虫歯で痛いとかで来院するお子様が減りました。
お口の健康の維持、虫歯の予防で定期的に来院するお子様が増えています。
そうなってくると、歯並びや噛み合わせ、飲み込みや発音に目が行くようになります。
お口の機能や見た目に興味の関心が移り、お口に関しても、健やかな成長を願うようになります。
そんな中、お口の発達が理想的な子もいれば、癖や習慣などで発達が理想的でない子もいます。

口腔機能発達不全症とは、舌や口唇、頬などのお口の周りの筋肉や、噛む、飲み込む、話すなどの機能が十分に発達していない、または正常に獲得できていない状態の事を言います。
これにより、食べ物をうまく噛めない、飲み込めない、発音が不明瞭でうまく話せていないなどの症状が現れることがあります。
近年、このようなお子様が増えており、2018年からは保険適用となっています。
特徴
口腔機能発達不全症の特徴は、以下のように分類できます。

  • お口の周りの筋肉が未発達: 舌の力が弱い、唇をしっかり閉じることができない、頬の筋力が弱いなど。
  • 機能の発達不全
  • 咀嚼機能: うまく噛み砕けない、丸呑みしてしまう、食事に時間がかかるなど。
  • 嚥下機能: 食べ物や飲み物を飲み込みにくい、むせやすいなど。
  • 構音機能: 特定の音の発音が不明瞭で滑舌が悪いなど。
  • その他
  • 口呼吸
  • 指しゃぶりなどの癖
  • 姿勢の悪さ
  • 出っ歯や受け口などの悪い歯並び

これらの特徴は、単独で現れる子もいれば、複数が組み合わさって現れる子もいます。
対応
口腔機能発達不全症への対応は、以下のように分類できます。

  • 口腔筋機能療法(MFT): 口腔周囲の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。具体的には、舌や口唇を意識的に動かす練習や、風船を膨らませる、ガムを噛むなどの簡単な方法があります。
  • 食育指導: 正しい食習慣を身につけるための指導を行います。よく噛んで食べる、バランスの取れた食事を摂るなど。
  • 姿勢指導: 正しい姿勢を保つための指導を行います。姿勢が悪いと、口腔機能にも影響が出ることがあります。
  • 歯科矯正: 歯並びの不正が口腔機能に影響を与えている場合は、歯科矯正が必要となることがあります。
  • 言語療法: 発音の問題が顕著な場合は、言語聴覚士などによる言語療法が行われることがあります。
  • 鼻呼吸の習慣づけ: 口呼吸になっている場合は、鼻呼吸を促す指導や、耳鼻科と連携した治療が行われることがあります。

重要なポイント
  • 口腔機能発達不全症は、早期の対応が重要です。子どものうちに対処することで、将来的な口腔機能の発達を良好に導くことができます。
  • 治療は、歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士など、多職種が連携して行うことが望ましいです。
  • 家庭での取り組みも大切です。日々の生活の中で、正しい食習慣や姿勢を意識し、MFTなどのトレーニングを継続することが効果を高めます。

上記を参考に、口腔機能発達不全症の特徴と対応について理解を深めていただければ幸いです。
気になる症状がある場合は、早めにたなか歯科医院にお越しください。
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