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たなか歯科医院ブログ

こども外傷の緊急対応
2023-08-08
暑い日が続いていますね。湿気と気温で外に出たとたん疲れを感じる程の猛暑で、そんな中、小さなお子さんをお持ちの方は、子供さんを思いっきり遊ばせてあげたいと、日々頭を悩ませていると思います。
「コロナ禍でもあるし、混んでるところもなー」なんてスマホで検索しながら、なんとかここならっていう場所を見つけて連れて行き、「子供が活発に動ける場所が見つかってよかったわー」なんてほっとしたとたん、柵から落ちて顔をガン。ってことももしかしたらあるかもしれません。
コロナ禍で人込みを避けていたら、事故が起きても頼りになりそうな大人は近くに自分1人という場合もあると思うので、「どうしようっ!」なんて慌てないように、今回は「子供が歯をぶつけた時どうするのか」について、知っておきましょう。
 
まずは、状況確認。口から血が出てる場合は止血が最優先。慌てず、血が出てるところに清潔な布やティッシュなどで当てましょう。その後、打った(と思われる)歯をみてみましょう。大きく分けて、「歯をうっただけ」なのか「歯が折れた」のか「歯が抜けた」のかで対応がかわります。もし「折れた」場合や「抜けた」場合は、欠けた(取れた)歯をさがしておきましょう。(欠けた程度が小さいのであれば、探すのも大変です。それを探してたから救急の病院にいくのが遅れるなんてことにならないように。欠けたところが小さければ、虫歯の治療と同じで、樹脂で詰めて対応しますので大丈夫です。大きさの基準としては、見えてる歯の1/3程度よりも大きいかどうかくらいで判断してもらえれば良いと思います。)
打っただけの時
変化がなさそうでも、歯と歯茎の境目から血が出たり、グラグラが大きくなっていた場合、衝撃で歯が少し動いている可能性があります。ちょっとでも心配だなと思ったら早めに歯医者さんを受診しましょう。直後は何も変化がなくても、後から症状(痛くなったり、歯の色が変わったり)が出てくることがあるので、打った歯は経過を診ていくことが大切になります。
歯が折れた場合
折れる大きさによりますが、歯の中から出血している場合は、神経が見えている状態ですので早めに歯医者さんへ行きましょう。大きく欠けて、その欠片が見つかった場合は一緒まくいけば一時的にひっつけて戻すことができる場合があります。
歯が抜けた場合
もし歯が抜けたら、抜けた歯はできるだけ確保して早急に歯医者さんへ。(ただしもともとかなりグラグラしていた歯の場合は、抜けかわる直前の子供の歯だと思うので、その時は無理に確保しなくて大丈夫です)。キレイに抜けた歯があれば、歯茎に植えるともとの場所にくっつく可能性があります。その際、重要になってくるのは、歯の根っこについている「歯根膜(しこんまく)」と呼ばれる膜です。歯根膜は「不潔」と「乾燥」に弱いのですが、力にも弱いです。協力触らないように。水に対しても余り強くないので、水洗する場合は砂や石などの大まかな汚れを落とすおとすくらいにしましょう。絶対にゴシゴシこすらないようお願いします。その後、乾燥しないように、歯根膜にやさしい液体、「牛乳」に漬けるか、手元になければ「本人の口の中(唇の裏あたり)」にふくんで運びます(噛まないように!)。
まとめ
まとめると、「何か起きたらすぐに歯医者さんへ」「取れた歯は極力拾って『牛乳』か『口の中』に入れて持っていく」を覚えておけば、最低限大丈夫です。
なにはともあれ、一番大切なのは、外傷を受けて混乱している子どもさんを安心させてあげることです。そのために、できることを知っておくと、冷静に対応してあげれると思いますので、これをきっかけにしてもしもの時に備えておきましょう。
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