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たなか歯科医院ブログ

持病や薬、歯科治療とどう関係する?
2022-10-03
持病などで普段から飲み薬を服用されている方は多いと思います。今回は特に歯科との関連が高い持病・お薬を飲んでいる方への歯科からのお願いについてお話をします。

・高血圧症のお薬を服用されている方
治療の緊張で血圧が上がり、脳の血管がやぶれてしまうことが・・・
歯医者さんでチェアに横たわった時や治療を受ける時、体はストレスを感じて、血圧が上がっています。誰にでも起こりえる現象ですが、高血圧症方はさらに血圧が上がります。この時怖いのは脳の血管への影響です。内圧が上がりパンパンになった血管が破れ、脳出血を起こしてしまうことがあるのです。めったにないとはいえ、命にかかわります。
【歯科からのお願い】
①お薬を服用中か教えてください。
万一のトラブルを避けるため高血圧症の方、お薬を飲んでいる方は必ずお伝えください。
②ご体調を見ながら治療します。
血圧を測りながら治療を進めていく場合もあります。緊張により血圧が上昇しているなら、すぐに処置を行うのではなく、落ち着くまで時間をおきます。治療を延期させて頂く場合もあります。

・血栓症のお薬を服用されている方
お薬の作用により血が止まりにくくなります・・・
血管内に血栓ができることを防ぐ「血液サラサラの薬」(抗血栓薬)。服用している方は、抜歯やインプラントなどの外科手術を受けた時に、出血が止まりにくくなります。
【歯科からのお願い】
①自己判断で休薬しないようにお願いします。
他のお薬と同じく自己判断で休薬するのは絶対におやめください。薬を飲まなかったせいで脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまっては元も子もありません。かかりつけのお医者さんにお手紙を書き、診療情報を聞き、休薬の時期や期間の判断をする場合もあります。
②止血にお時間を頂きます。
通常の抜歯等の場合は、歯を抜いた穴にガーゼを詰めて、15分ぐらい噛んでいただければ血が止まります。ですが、抗血栓薬を飲んでいる患者さんなら通常より長く噛んでもらい、止血の確認をします。また止血シーネというマウスピース型の装置を噛んで傷口を圧迫して出血を止めることもあります。

・骨粗鬆症のお薬を服用されている方
あごの骨の壊死が起こることも・・・
骨代謝を人為的に変える骨粗鬆症のお薬(骨吸収抑制薬)を飲んでいる方は抜歯やインプラントなど、侵襲の大きな治療を受けた後に「あごの骨の壊死」(顎骨壊死)がおこることがあります。頻度は多くはないものの一度発症すると治りにくい非常につらい病気です。
【歯科からのお願い】
①お薬について教えてください。
骨粗鬆症のお薬や注射を使用している方は必ず教えてください。お薬の影響は数か月残りますので、数週間前にやめたという方も忘れずにお伝えください。
②医科の主治医との相談が必須です。
歯科治療を受けることが可能か、治療に際しお薬を止めるか止めないかは、医科の主治医と相談して決めていきます。

・糖尿病のお薬を服用されている方
手術後に感染や炎症を起こしやすくなります・・・
血管が痛み、血流が悪くなる糖尿病では、治療した場所に栄養や免疫細胞が届きにくくなります。その結果、治療後に細菌感染や炎症を起こしやすくなったり、傷の治りが悪くなったりします。また、糖尿病の方は通常の血糖値が高いだけでなく、血糖値の乱高下も起こりやすくなります。治療中に血糖が異常に低下すると、「低血糖性昏睡」に陥り意識を失いかねません。
【歯科からのお願い】
①病状や主治医を教えてください。
糖尿病の方の外科治療は、医科の主治医と連絡をとりつつ進めます。もし今の状態が良くないなら先に医科で血糖のコントロールをしていただく必要があります。
②食事は抜かずにご来院をお願いします。
「治療中に気分悪くなるのは嫌だから」と食事をしないで来られる患者さんもいます。ですが、糖尿病の方の場合、それは血糖の異常低下がおきるリスクとなりますので食事は抜かないようにお願いします。
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