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たなか歯科医院ブログ

歯がしみる原因と治療法
2022-02-10
こんにちは。諫早市小野町の歯医者「たなか歯科医院」です。
皆さんはお食事の際、歯が沁みることがありますか?冷たいものを飲んだときや物をかんだとき、思わず「痛っ!」となってしまった経験はありませんでしょうか?
せっかくおいしいものを食べていたのに、突然の歯の痛み。歯が痛くならないように気を付けながら食べなければいけないのは嫌ですよね。
 
健康な歯であれば食事をしていても歯が沁みることはありません。それは歯の一番外側をエナメル質という固い組織が様々な刺激を遮ってくれているからです。何らかの理由でこのエナメル質が薄くなったりなくなってしまうと沁みる症状が出てきてしまいます。
 
【そもそも歯の構造はどうなっているのか】
歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄があります。
 
〇エナメル質
歯を見るときに見えている歯の表面の白い物質です。外部の刺激か、ら歯の中の神経に痛みが出ることを防ぎます。人体の中で最も硬い組織です。
 
〇象牙質
エナメル質を支える物質です。エナメル質は硬く脆いため、象牙質が支えることによって歯が割れることを防ぎます。この象牙質には管状の構造があり、これによって感覚を神経に伝えています。エナメル質が薄くなったりなくなってしまうと、冷たい水や食べ物の刺激がこの管を通り、神経にまで刺激が伝わります。つまり象牙出が露出していると痛みの原因になるんですね。
 
〇歯髄
神経と言われている部分です。ここに刺激が加わることで痛みを感じます。
 
【主に沁みる原因 3選】
歯の構造を知ったところで、結局どういう状態になれば痛みが出るのでしょうか。
主な原因としては以下の三つが考えられます。
 
①虫歯
②歯周病
③知覚過敏
 
 
①虫歯
一番わかりやすいのは虫歯ですよね。
虫歯は歯垢の中に存在する虫歯菌(ミュータンス連鎖球菌)が出す酸によって歯が溶けている状態のことです。
虫歯になることによって表面のエナメル質が溶け、象牙質が露出することで、刺激が神経に伝わりやすくなり痛みが生じます。一次的に沁みるだけの場合は虫歯が浅い状態ですので早めに歯医者で治してもらいましょう。何もしなくても痛みが出てしまう場合は、神経の治療が必要になる可能性があるため、一時的に沁みる段階で治療を始めた方が負担が軽く済みます。
 
治療法:虫歯の部分を削り、白い樹脂素材(レジン)で埋めます。
 
②歯周病
歯茎が腫れている、出血がある、歯が揺れるなどの症状も同時に起きている場合は、歯周病が原因で痛みが出ている可能性があります。
歯周病になってしまうと歯の周りの骨が溶け、歯茎が下がり、歯の根っこの部分が表に出てきてしまいます。歯の根っこにはエナメル質がなく象牙質が一番外側に存在するため、沁みる症状が出てくるのです。
歯周病で一度骨が溶けてしまうと元に戻ることはないため、それ以上進行しないように歯磨きや機械での清掃による歯周病原因物質の除去、歯の根っこのコーティングが必要になります。
 
治療法:歯周病の改善(歯磨きの改善、原因となる汚れの除去)。沁み止めの薬による歯根のコーティング
 
③知覚過敏
虫歯や歯周病ではないのに歯が沁みる。それは知覚過敏かもしれません。
知覚過敏は歯磨きのとき強い力でゴシゴシ磨いている方に起きやすいです。強い力がかかることによってエナメル質が傷つけられ、象牙質が露出してしまうことが原因です。
歯磨きの圧が強い方で症状が軽度な場合であれば、歯磨き粉は研磨剤無使用のものを使い、優しい歯磨きを心がけると治まることもあります。知覚過敏防止用の歯磨き粉を使用するのもいいですね。
なかなか良くならない場合は、歯医者で沁み止めのためのお薬を塗る必要があります。表面をコーティングすることによって刺激が神経に伝わりにくくする塗り薬です。露出した象牙質の範囲が大きい場合などは、虫歯の治療時に使う白い樹脂材料で埋める場合もあります。
 
食いしばりや歯ぎしりをされる方も要注意。歯に強い力がかかりひびが入って刺激が中に伝わりやすくなります。
食いしばりや歯ぎしりは、いきなりやめてくださいと言われても難しいと思いますので、日ごろしていないか意識するようにしてみましょう。自分ではやってないと思っていても気づかないうちにしていることがあるので、意識して生活することで「あっ、今歯を食いしばってるな」と気づきやめることができるかもしれません。食いしばりや歯ぎしりは不安やストレス、疲労などを感じた際に起こりやすいので、そのような場合に特に意識してみてください。夜中に歯ぎしりや食いしばりが起きてしまう方にはナイトガード(歯ぎしりや食いしばりから歯を守るマウスピース)を作ることもできますので、気軽に歯医者に相談しましょう。
 
治療法:ブラッシング指導や沁み止めの薬によるコーティング。ナイトガードの作成。
 
 
【歯が沁みるな、と思ったら】
歯が沁みて痛いという患者さんは結構いらっしゃいます。もしかして…と思い、気になる方や心配な方は一度歯科医院でアドバイスを受けることをお勧めします。
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