院長趣味の部屋
私の興味を持たれた歯科医師、歯科衛生士の皆様へ
当院に興味を持たれた歯科医師、歯科衛生士の皆様へ
我々の仕事は多くの患者様に喜ばれ感謝される、とてもやりがいのある仕事だと思います。
しかし、今の時代は医療人、職人気質の我々には少々難しい時代になっているのではないでしょうか?
歯科医師、歯科医院過剰時代と言われ久しいですが、この過剰時代に高齢の先生や規模の小さな医院には保険点数の抑制などの負担が特に重くのしかかり、
若くて規模のある程度大きな医院に患者様が集中し、医院間格差が確実に広がり、
この業界も淘汰が進んでいくのではないかと危惧しております。
大型ショッピングセンターなどの台頭が進んできたような現象が医療では良しとしない側面が多くあると私は考えます。
そんな中、私にもお手伝いできそうな事があり、たなか歯科医院以外に医院をもう一つ手がけさせていただいておりますが、
いろいろと難しい面が多い事をあらためて実感しております。
私一人の力はとても小さなものですが、この業界に生きる我々が少しずつでも将来の医療にも貢献できる努力をしていくことが必要と考えています。
最近は歯科医師や衛生士の研鑽の場も増え、技術や材料も向上していると本当に感じます。
保険では、まるっきり今の技術や材料についていけず、保険外診療をおこなう医院も多くあります。
歯科医院は世のニーズに少しずつ追いついているのではないでしょうか。
おかげ様で当院は忙しく患者様の予防、診療にあたらせていただいております。
今、歯科医院は様々な進化をしつつあると思います。
もし、当院が皆様のお役にたてるようなら、微力ながらお手伝いをさせていただけたらと思います。
もし、見学や御相談があるようでしたら、遠慮なくご連絡ください。
歯科学生の皆様へ
最近、当院にも勤務医の先生が増えました。自分が持っている技術をすべてマスターしてもらおうとお互い頑張っているところなのですが、
実は入ってもらう前までは自分がこんなにたくさんのことを指導できる歯科医師に成長しているとは自覚してませんでした。
自分がどのくらい成長しているかというものは本当にわからないものですね。他人のことはとても気になるものなのに・・・
そこで、学生の皆様の研修先として立候補し、すでに多くの研修医の皆さんと研鑽してきました。
少しでも今後の歯科業界、地域の歯科医療への貢献になればいいなと思っています。
と同時に、昔の(歯科医師になりたての)自分を思い出しました。
大学卒業
私は、幼い頃から通っていた、歯科医院の先生に憧れて歯科医師になりました。(「小学校の作文にも自分は歯医者さんになる」と書いているくらいです。)
そのため開業医になることは自分の中で当然のことでした。
大学卒業と同時に、開業医を目指す一番近道と思われる歯科医院へ勤めました。
大きな医療法人でしたので分院がたくさんあるのですが、いきなり、茨城県の歯科医院へ勤務が決まった時は正直驚きました。
九州を出るくらいは考えていましたが、関東まで行くことになるとは思ってませんでした。
しかし、覚悟は出来ていました。今までは大学生と言う甘い世界で楽しくやってきました。
特に中学生からやっていた卓球では、歯科学生の中で3度、日本一になり、医学生、薬学生を含めても全国3位にまでなりました。
そうなるとますます、周りには自分をチヤホヤしてくれる人ができます。
そういう甘い大学生活生活でしたので卒業したくないくらいでしたが、授業料免除と奨学金、バイトで大学に行っていた私は、いつまでも学生でいるわけにもいきません。
大学を卒業し歯科医師になると今まで自分が培ってきたものはとりあえずご破算になる。
新米歯科医師として厳しい研修時代を過ごすことは目に見えて明らかでした。
しかし、私は一生、歯科医師で生きていくわけですから、多くの技術を早くできるようになるため、あえて厳しいところを選びました。
相当きつかったこの時期のことは一生忘れないんだろうなあ、と思います。
そして、よくスタッフや知り合いには「今まで生きてきた中で、昔に戻れるならいつに戻りたい?って質問には戻りたい時が多すぎて迷ってしまうけど、いつに戻りたくないって質問には即座にこたえられるよ。それは歯科医師一年目だ!!」って言っています。
それほど忘れられない思い出?が詰まった時期でした。
新人歯科医師時代
歯科医師の新人時代、皆さんはどのような姿を思い浮かべますか?
ちなみに私の新人時代をご紹介しましょう。まず、朝6時30分に起きます。
当時、私は医院近くの寮で生活してましたので、7時には医院にいました。
診療は9時半からなので、まず医院の周り(駐車場など)の掃除から始まります。
そして、治療の練習が始まります。
残念ながら抜歯になってしまった、患者様の歯を石膏に植え、削ったり、根の治療をしたり、薬を詰めたり・・・
そうこうしているとスタッフが出勤してきますので朝の準備の邪魔にならないようにかたずけをし、練習の成果を先輩の歯科医師にみていただきます。(まあ、最初はぼろくそに言われましたね。)
その後、朝礼があり、診療が始まります。
診療中は、忙しく周りが働くなかで邪魔者扱いされたり、たまに小さな虫歯を治療させていただいて患者様から苦情をいただいたり、針のむしろ状態で、休み時間も休まらず、7時の終礼を迎えるころにはもうぐったりです。
そこから、今日の反省会が行われます。先輩の先生が自分のためにわざわざ残ってくれて、いろいろ教えてくれます。
先輩の先生には本当にお世話になりっぱなしでした。
そしてカルテ書き、宿題のレポート書きを終えるころには1時をまわっていました。
帰って夕食だか何だかわかんない食事をとり、入浴し、寝るのはいつも2時~3時・・・そして6時30分起床。気がついたら朝、みたいな生活でした。「歯科医師がこんなつらいものとは思っていなかった!!」「こんな仕事やめてやる」と思ったこともありましたが、眠気には勝てず、気がつくと朝で習慣的に仕事に行ってしまう感じでした。
当時はこれが普通と思っていましたが、実は1年先輩の先生は入った4月には8人だったのが、夏には2人になっていたということでした。そりゃそうですよね。
でも、ここで基礎を徹底的に仕込まれ、全力で働くことが習慣づいていたため、今の自分があると思います。
そして(かなり飛びますが聞きたい学生さんは見学に来た時、聞いてください)
相変わらず全力投球でいるうちに気がついたら普通に睡眠がとれる生活を送れるようになっていました。
そして周りが変わっていました。邪魔者にされることはなく、患者様には感謝の言葉まで頂き、あれほど嫌いになりかけていた仕事が好きになっていました。
また同級生が診療する約倍近い人数の患者様を毎日毎日診療している間に同級生と話が合わなくなっていました。
例えば、同級生が電車で移動している間に自分は飛行機で移動しているようなものです。
同級生の中でダントツ1番に開業しました(開業すれば良いってものではありませんが)。
皆さんに私のような生活を送ってほしいとは思っていません。実際無駄な努力も多くしました。その部分はやらなくていいよ、というアドバイスもできます。
もし、この文章を見て私(田中広海)に興味を持たれた方はぜひ、当院と私を見に来てください。別に変なもの売りつけたり、勧誘したりしませんから(笑)。とても多くの患者様に愛していただき、スタッフにも恵まれ、楽しそうに働いている一歯科医師に会うことができます。
歯科医師過剰時代とか、暗い将来しか待ち受けていないとか、そんなことばかり教えられて学生時代を過ごした皆様に現実を知っていただきたいのです。
こんなに努力の報われる業界は少ないですよ。(他業界のことは実はよくわかりませんが・・・)
でも昔より厳しくなっているのはそうかもしれません。ただ、厳しいというのは「それ相応の実力が必要」というだけの話です。
実力をつけるためには、どこで学ぶのかも重要な選択になってきます。ぜひ、自分にあった研修先でがんばってください。
そして、あなたの研修先の候補医院の一つにたなか歯科医院も入れてみてはいかがでしょうか?
きっと、忘れられない研修(変な意味ではなくて)になることでしょう。そして「歯科医師という職業を選んで良かった」と思っていただけたら幸いです。
ちなみに私は心からそう思っています。