
GENERAL TREATMENT歯周病治療
歯ぐきの腫れや出血を抑える治療を行い、歯の土台となる歯周組織の健康を守ります。超音波スケーラーや歯周ポケットプローブ、レーザー機器を活用し、精密な診断と治療を提供します。定期的なメンテナンスで再発防止も徹底します。
たなか歯科医院では、歯周病の予防と治療に力を入れています。
歯周病は放置すると歯を失う原因となり、全身の健康にも影響を与えることが知られています。
当院では、早期発見・早期治療を徹底し、患者様の健康を守るための診療を行っています。
歯周病とは?
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起きる病気です。
主に歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因となり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。
症状が進むと、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。
だからこそ、定期的な検診と早めの治療が重要です。

当院の歯周病治療の特長
高精度な診断機器で原因を追究
たなか歯科医院では、歯周病の原因や進行状況を正確に把握するために、以下の機器を使用しています。
- 超音波スケーラー
歯石を効率的に除去するための器具で、歯周病の治療に欠かせない存在です。
短時間で痛みを抑えながら効果的なクリーニングを行います。 - 歯周ポケットプローブ
歯周ポケットの深さを測定し、歯ぐきや骨の状態を詳細に確認します。
病状に応じた最適な治療プランを立てるために使用しています。 - デジタルX線
歯や骨の状態を詳しく調べ、歯周病の進行状況を正確に診断します。
患者様の負担を抑えた画像撮影が可能です。 - 口腔内カメラ
お口の中を拡大して撮影し、患者様自身にも歯や歯ぐきの状態をわかりやすく説明します。
治療への理解を深めていただけます。
痛みを軽減する治療技術
歯周病治療において、患者様が感じる痛みや不快感を最小限に抑えることを目指しています。
- レーザー機器
炎症を抑え、細菌を除去するために使用します。
組織へのダメージが少なく、治癒が早い点が特長です。 - 歯肉キュレット
歯周ポケット内の歯垢や歯石を丁寧に除去します。
繊細な手技で、歯ぐきを傷つけないよう配慮しています。
歯周病の進行段階に合わせた治療プラン

たなか歯科医院では、患者様一人ひとりの歯周病の進行段階に応じた最適な治療を提供しています。
歯周病は進行するにつれて治療の内容や期間が変わるため、早期発見と適切な治療が重要です。
初期の歯周病(歯肉炎)
歯周病の初期段階である歯肉炎は、主に歯ぐきの炎症が見られる状態です。
症状としては、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血しやすくなることがあります。
- 原因の除去
この段階では、歯垢(プラーク)が主な原因です。
定期的なプロフェッショナルクリーニングを行い、歯垢や軽度の歯石を徹底的に取り除きます。 - 歯磨き指導
患者様一人ひとりに合ったブラッシング方法を指導し、日常的なケアの質を高めます。
適切なブラッシングにより、歯ぐきの炎症を抑え、健康な状態に戻すことが可能です。 - フッ素や抗菌剤の活用
必要に応じて、フッ素塗布や抗菌剤を使用し、細菌の活動を抑える治療を行います。
この段階で適切なケアを行えば、完全に健康な状態に回復することが可能です。
症状が軽いうちに治療を開始することで、将来の歯周病リスクを大幅に軽減します。
中等度の歯周病
中等度の歯周病になると、歯を支える骨が一部溶け始め、歯ぐきが下がるなどの症状が見られます。
歯のぐらつきが始まることもあり、見た目にも健康状態が変化します。
- 歯石除去(スケーリング)
超音波スケーラーを用いて歯周ポケット内の歯石を徹底的に除去します。
手作業では取り除けない深い部分まで対応可能です。 - 歯周ポケットのクリーニング
歯周ポケットプローブを使い、深さを測定した後、歯肉キュレットを用いてポケット内の歯垢や歯石を取り除きます。
歯ぐきの炎症を抑え、細菌の繁殖を防ぎます。 - レーザー治療の活用
必要に応じてレーザーを使用し、炎症を起こした歯周ポケット内の細菌を除去します。
組織への負担を軽減し、治癒を促進します。 - 生活習慣の改善
食事内容やブラッシング習慣について詳しくアドバイスし、治療後の再発を防ぎます。
中等度の歯周病は適切な治療を行うことで進行を止め、改善が期待できる段階です。
症状が進む前に、早めの治療を受けることをおすすめします。
重度の歯周病
重度の歯周病では、歯を支える骨が大きく失われ、歯がぐらつく状態にまで進行します。
放置すると歯が抜け落ちる可能性があり、咀嚼機能や口腔の健康に深刻な影響を及ぼします。
- 外科的治療
この段階では、フラップ手術など外科的な治療が必要になることがあります。
歯ぐきを一部切開し、歯周ポケットの奥深くにある歯垢や歯石を除去します。
手術後には歯ぐきを縫合し、治癒を促進します。 - 骨の再生治療
骨が大きく失われた場合、再生を促すための治療を行います。
特殊な材料や薬剤を使用して、骨の回復をサポートします。 - 保存を最優先とした治療方針
当院では、可能な限り患者様の歯を残すことを最優先としています。
歯を抜かずに済む治療法を提案し、患者様の負担を軽減するよう努めます。 - 継続的なフォローアップ
治療後も定期検診を通じて歯ぐきや骨の状態を監視し、再発を防ぎます。
重度の歯周病は早期治療が難しいケースが多いため、患者様の状態に応じた最善の治療計画を立てます。
治療後も継続的なケアを行い、できる限り健康な状態を保つことを目指します。

予防とメンテナンスの重要性
歯周病は治療後も再発のリスクがあります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
- 定期検診
歯周病の再発防止のため、歯ぐきや骨の状態を定期的にチェックします。 - プロフェッショナルクリーニング
ご自身では取り除けない歯垢や歯石を、専門的な器具で徹底的に除去します。 - 生活習慣の改善
正しいブラッシングや適切な食生活のアドバイスを通じて、健康なお口の環境を維持します。
全身の健康と歯周病の関係
歯周病は、お口の中だけにとどまらない影響を与える病気です。
近年の研究では、歯周病が全身のさまざまな疾患と関連していることが明らかになっています。
たなか歯科医院では、歯周病治療を通じて患者様の健康を総合的に守ることを目指しています。
歯周病と心臓病の関係
歯周病によって炎症が続くと、細菌や炎症性物質が血流を通じて全身に広がる可能性があります。
その結果、動脈硬化を促進し、心臓病や脳梗塞などのリスクを高めることが分かっています。
- 動脈硬化の悪化
歯周病菌が血管内で炎症を引き起こし、動脈硬化を進行させる原因となることがあります。
心筋梗塞や狭心症といった深刻な病気につながるリスクが増加します。 - 血栓形成の可能性
歯周病菌が血小板と結合し、血栓が形成されやすくなることも報告されています。
血栓が血管を詰まらせることで、命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
歯周病と糖尿病の関係
歯周病は糖尿病と双方向の関係があるとされています。
糖尿病がある方は歯周病になりやすく、逆に歯周病が糖尿病の悪化を招くこともあります。
- 糖尿病患者の免疫低下
糖尿病による血糖値のコントロール不良が免疫機能を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。 - 歯周病が血糖値に与える影響
歯周病が進行すると、炎症性物質が分泌され、インスリンの働きを妨げることがあります。
血糖値の管理が難しくなり、糖尿病の症状が悪化するリスクがあります。
当院では、糖尿病をお持ちの患者様に対しても、医師と連携しながら治療を進め、全身の健康維持をサポートしています。
歯周病と妊娠中の健康
妊娠中の女性は、ホルモンバランスの変化により歯周病にかかりやすくなります。
さらに、妊娠中の歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高めることも報告されています。
- 妊娠性歯周炎
ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすく、炎症を起こしやすくなります。 - 胎児への影響
歯周病菌や炎症性物質が母体の血流を介して胎児に影響を与え、早産や低体重児の原因になることがあるとされています。
妊娠中は定期検診とプロフェッショナルクリーニングを通じて、口腔環境を整えることが重要です。
たなか歯科医院では妊婦の方にも安心して受診いただけるよう配慮しています。
歯周病が全身の健康に与えるその他の影響
- 呼吸器疾患との関係
歯周病菌が気道に侵入し、肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクを高めることがあります。 - 認知症との関連性
最近の研究では、歯周病がアルツハイマー型認知症の発症リスクを高める可能性が示唆されています。
これは歯周病菌による慢性的な炎症が脳に影響を及ぼすためと考えられています。

歯周病でお悩みの方へ
歯ぐきの腫れや出血など、歯周病が疑われる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
たなか歯科医院では、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療を提供し、健康なお口を取り戻すお手伝いをします。
歯周病に関するご相談や治療について、ぜひお気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。