あなたは大丈夫?お口のなかのにおいの元

2023年10月10日(火)

不快な口臭の原因として疑われるのは、胃腸よりも、まずはお口の病気や汚れです。

気になることがあったら相談してみてください。

歯周病になっている歯周ポケット

歯周病が進行し、歯と歯ぐきの境目が深くなってできる歯周ポケット。歯周病になっていると、この中にはプラークや歯石のほか、歯ぐきの死んだ細胞(老廃物)や血液、体液(歯ぐきの溝からの滲出液)、細菌の代謝物(排泄物)が溜まり強いにおいを発します。      
歯周ポケットの中のクリーニングは歯科でしかできません。歯周病は早めに治療を。

溜まったプラーク

磨き残されて溜まったプラークは、むし歯や歯周病の原因になるだけでなく、においの元にもなります。磨き残しが多いのは、上あごは奥歯の頬側、下あごは奥歯の舌側。いずれも頬や舌が邪魔をして歯ブラシが届きにくい場所です。溜まったプラークは歯石となり、さらにプラークが付着する足場となります。
入れ歯の方は、入れ歯自体のお掃除も欠かせません。
プラークの除去には、毎日のきちんとした歯磨きのほか、定期的に歯科でクリーニングを。

被せ物やブリッジと歯ぐきの境目

被せ物と歯ぐきの境目や、ブリッジのポンティック(ダミーの歯)と歯ぐきが接する面もお掃除が行き届いていないことが多く、においの元になりやすいです。
デンタルフロスやタフトブラシで清掃するようにしましょう。

象牙質に及んだ多数のむし歯

歯の表面のエナメル質はほぼ100%無機質ですが、内部の象牙質は3割ほどがタンパク質(コラーゲン)でできています。むし歯が進行するとタンパク質が細菌により分解され、においを出します。ですから象牙質に達するむし歯がそのままだと、口臭の原因に。むし歯が深く多いほど、においは強くなります。

むし歯は放置せず治療しましょう。

舌の汚れ

舌の汚れである「舌苔」も、においの原因です。

後ほどくわしくお話します。

歯の根の先端の病変

まれなケースですが、歯の根の先端部に病変(根尖性歯周炎)ができ、膿のにおいが歯ぐきの中を伝わってお口に放出されることもあります。

舌の汚れ「舌苔」、溜まっていませんか?

お口のケアに熱心な人でも、意外に忘れていることが多いのが舌のお掃除。
舌の汚れである舌苔は、口臭の原因でも最たるものの一つです。

舌を苔のように覆う舌苔

舌の表面は一見平坦のようですが、実は非常に微細なひだが無数に存在しています。これらの突起は「舌乳頭」(乳頭は「突起」の意)と呼ばれ、毛足の長いじゅうたんのような構造です。この“肉のじゅうたん”に新陳代謝ではがれたお口の粘膜の細胞(つまり老廃物)や細菌が付着し、ベットリと厚い層になったものが舌苔です。

舌苔の掃除には舌ブラシがおすすめ

使い方のポイント
舌を傷つけないよう、軟らかめの毛のブラシを使いましょう。
舌の奥の方から手前に、力を入れずに表面をなぞるようにブラシを動かします。
唾液を介して舌の汚れがお口の中に広がるので、できれば1回磨くごとにブラシとお口すすぎましょう。
舌はデリケートなため、磨きすぎには注意を。舌乳頭の白い点が見えるようなら、舌ブラシで磨く必要はありません。

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