お口の中の唾液の役割とは?

2025年12月15日(月)

唾液は実はお口の中でいろいろな役割を持っているのです。

今回はそんな唾液について詳しくまとめていきます。

唾液の役割とは

唾液には大きく6つの働きに分けられます。

①自浄作用
②抗菌作用
③緩衝作用
④再石灰化作用
⑤消化作用
⑥その他の補助

それぞれについて詳しく説明していきます。

①自浄作用

自浄作用とは口の中の食べかすなどを掃除するというものです。歯の表面や歯茎についた汚れを唾液で流れるようにして1つのところに長くいさせないことで虫歯や歯周病にさせづらくするというものです。

わかりやすく言えば、口の中のごみや雑菌を勝手に流してくれる、天然のウォッシャー液みたいなものです。

②抗菌作用

唾液の中には歯や歯茎を細菌から守るための成分が含まれています。お口の中には常にたくさんの細菌が住み着いているので、唾液の中のリゾチームやラクトフェリン、IgAなどがそれらの増殖を抑えています。

詳しく説明すると…

リゾチーム:細菌の表面にある壁を壊して弱らせる
ラクトフェリン:細菌の増殖、生育に必要な鉄分を奪って増殖させないようにする
IgA:細菌が歯などに付着するための部位にIgAが付着することで、細菌の付着する部分をなくしてしまうことで口腔内に長く滞在できないようにしてしまう

という効果を持っています。

抗菌作用によってお口の中にいるたくさんの細菌が増えないようになっているのです。

③緩衝作用

緩衝とは簡単に言うと虫歯菌が出す酸を中和して歯を守る作用のことです。

虫歯菌は食べ物の中に含まれているスクロース(糖)を分解して、酸を生成します。

歯はpH5.5を下回るものからは溶かされてしまいます。虫歯菌の出す酸もこれより低いものであるため、歯は溶かされてしまいますが、唾液はその酸を中和し、㏗5.5以上に戻すことができます。

これにより歯は溶かされる時間が短くなり、虫歯リスクも減ることにつながります。

④再石灰化作用

ひとつ前で歯は酸によって溶かされると記述しましたが、その溶かされた歯はそのままではなく、唾液の中に含まれているカルシウム、リン酸で自然と修復していきます。これを再石灰化といいます。

虫歯予防にはフッ素がいいというのもここにつながっており、歯の再石灰化の際にカルシウムとリン酸が吸収されるときにフッ素が存在するとフルオロアパタイトという強い結晶に置き換わり、酸にとても強い丈夫な歯になります。

またフッ素があることでカルシウムやリン酸が早く吸収されるようになります。こういった点から虫歯予防にはフッ素がいいといわれています。

⑤消化作用

口、咽頭、食道、胃、腸、肛門と消化管として分類されています。食べ物を消化するための酵素を出すことで分解し、栄養などを取り込みやすくします。

口から出る唾液はアミラーゼが含まれており、デンプンを分解します。

⑥その他の補助

唾液はほかにいろいろな補助として使われています。

嚥下(ものを飲み込む)の際に食べ物を口の中でかみ砕いて小さくした後に唾液で一塊にすることで飲み込みやすくし、誤嚥のリスクを減らすことができます。

またほかにも、唾液によって口の中の粘膜、舌が湿潤状態であることで舌の動きがスムーズになり、滑舌がよくなる、話しやすくなるということもあります。

以上、唾液の仕事について大まかに説明してきました。

唾液が少なくなるのはどんな時?

生活するのに唾液は相当重要なものとなりますが、どういう場合に唾液が少なくなるかを続いてまとめていきたいと思います。

①脱水状態

唾液も体の中の水分であるので激しい運動であったり、水分をあまりとらなかったりすると唾液自体の量も減ってしまいます。

②緊張、ストレス

唾液は交感神経、副交感神経と呼ばれる自律神経に支配されていて、交感神経が副交感神経より強い場合は唾液は少なくなり、逆に副交感神経が交感神経より強い場合は唾液が多く出ます。

そのため過度な緊張状態、ストレスなどで交感神経が優位になる場合は唾液が少なくなります。

③加齢

とても多い原因で年齢とともに唾液腺の細胞が脂肪化していくことで機能が落ちていくことで唾液の分泌量が少なくなっていきます。

④薬の副作用

これも多い原因の1つで、特に抗うつ薬や抗アレルギー薬、血圧の薬や睡眠薬など多くの薬の副作用として唾液の減少があります。

⑤口呼吸

お鼻で息をせず、お口で呼吸をする方は唾液が乾燥して、一時的に唾液が少なくなってしまいます。常に口呼吸の方は乾燥状態が長いので必然的に虫歯になりやすくなってしまいます。

⑥病気や治療の影響でのもの

糖尿病やシェーグレン症候群など唾液が少なくなることがある病気もあれば、がん治療目的などで放射線治療を顔付近にすることでその影響を受けて、唾液が少なくなることもあります。

⑦食事の時の噛む回数

急いで食べたり、柔らかいものばかり食べたりしてあまりよくかまない生活を続けてしまうと唾液腺に刺激がいかず、唾液の分泌量が少なくなってしまいます。

以上7つが唾液が少なくなる主な原因です。

唾液を増やすには生活習慣などを改善していくとよいことが多いことが分かったかと思います。

唾液の分泌を促進する

また唾液腺を刺激(マッサージ)することで唾液の分泌を促進することができます。

耳下腺:頬骨の下を指の腹で円を描くように押す
顎下腺:顎の骨の内側を押し上げるように押す
舌下腺:顎先から舌の下方向へ指で軽く押す

まとめ

唾液の役割のまとめ

以上今回は唾液についてまとめていきました。

唾液にはいろいろな役割があるためとても大事なものです。

唾液を多く出せるよう生活環境などを整えていくようにしましょう。

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