運動後のお口に起こりやすいトラブルについて

2023年08月01日(火)

アスリートのお口は「むし歯や歯周病、酸蝕症になりやすい」って知っていますか?

暑い季節、部活やスポーツクラブに所属して頑張っている皆お子さん、健康のためランニングやジムのトレーニングに励んでいる大人の方、油断大敵です。

むし歯になりやすい

1.激しい運動で口呼吸が多いため唾液が乾き、唾液による歯の再石灰化作用(むし歯になりかかった歯の修復)が働きにくいです。

2.汗をかいて唾液の分泌が減ると、唾液による歯の再石灰化作用が働きにくいです。

3.疲れと空腹で糖分をとりがち。

間食(飲み物を含む)は1日3回以上になるとむし歯のリスクが上昇します。

4.スポーツドリンクの酸が歯を溶かします。

5.練習で疲れてヘトヘトになると就寝前の歯磨きがついおろそかに。

6.練習・運動が忙しく、休みは休養が優先。

歯周病になりやすい

体力ギリギリまでトレーニングをしたからだは傷んだ組織の修復でいっぱい、そのため細菌への抵抗力が落ちやすく、歯周病菌から攻撃されると歯ぐきが腫れやすいです

酸蝕症にもご用心

酸性の飲み物・食べ物、胃液に触れた歯の表面が広範囲に溶けるのが酸蝕症。進行すると象牙質がむき出しになり、むし歯や知覚過敏になりやすくなります。

水分やミネラル、エネルギーの補給に優れるスポーツドリンクは、柑橘類と同じくらいの酸性度。口呼吸のために唾液が乾き、酸が洗い流されずにお口に長く残ると酸蝕症になりやすいので要注意!

こんな癖や習慣にご注意を!

練習でくたくたになり、夕食を終えると歯磨きせずに寝てしまっていませんか?

お腹がすいて甘いおやつが増えていませんか?

普段の生活を振り返ってみましょう。

就寝前の歯磨きをついせずに寝てしまう。

練習を終え帰宅するとクタクタ。夕食のあとは歯磨きをせずに布団へ。これでは口のなかは、夜じゅうずっとむし歯菌と歯周病菌の楽園に。寝る前に歯磨きを!

夜中にお菓子をたべながら宿題。

夕食を終えると眠くなり、仮眠後、夜中に起きて勉強する方多いです。おやつを食べながらはむし歯菌にエサをやり続けるようなもの。ダラダラ食べはやめましょう。

スポーツドリンクをチョビチョビ飲み。

水分やミネラル、エネルギーの補給に優れるスポーツドリンク。これに含まれる砂糖と酸がお口の中に残るとむし歯や酸蝕症のリスクに。飲んだら水やお茶も一口飲みましょう。

 

疲労回復に柑橘類やビタミン飲料をよく摂る。

柑橘類やビタミン飲料は疲労回復に役立ちますが、酸性度が強く、歯のカルシウムを溶かしやすい飲食物。摂ったあとは水やお茶を飲んでおくのがおすすめです。

ジムの筋トレの間に果汁で溶いたプロテイン。

筋トレの合間に飲むプロテイン。果物ジュースで溶かすと糖分がむし歯のリスクに。しかも果汁の酸で軟らかくなった歯を食いしばるとすり減りやすいので注意。

就寝中の歯ぎしりで朝起きるとあごがだるい。

歯ぎしりは日中のストレスの発散になると言われていますが、あまり激しいと歯やあごが傷んでしまいます。歯科医院でマウスガードをつくってもらいましょう。

練習が忙しくて歯科にかかる暇がない。

お話したようにむし歯、歯周病、酸蝕症のリスクにさらされています。半年に一度は歯科医院でメインテナンスを受けましょう。

医療法人 たなか歯科医院

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